特にスポーツ視聴の際に迷ってしまう「スカパー」と「DAZN」ですが、それぞれの特徴やメリット・デメリットはどんなものがあるのでしょうか?今回はサービスの向き不向きも含めて、丁寧に検証していきます。

1、スカパーとDAZNのサービス特徴

スカパーの特徴

CS・BSなど69チャンネルを視聴することができる、衛星放送サービスです。視聴できるジャンルは、「スポーツ」「音楽」「映画」「アニメ」「ドキュメンタリー」「バラエティー」など多彩で、1チャンネルごとか、パックで利用するシステムです。

視聴する方法は、パラボラアンテナ・フレッツ系光回線が一般的で、一部チャンネルについてはスマホやタブレットでの視聴も可能です。

DAZNの特徴

イギリスのパフォームグループを母体とする、スポーツライブ配信に特化した動画サービスです。日米野球、国内・海外サッカー、格闘技、バスケットの他、ラグビーやビリヤードまで幅広いスポーツ中継を放送しているのが特徴です。

視聴する方法はPCやスマホアプリから登録することができ、インターネット通信での視聴となります。既に海外でのサービス展開で得た、巨額の資金を基に多くのコンテンツを獲得しているDAZNは、スカパーとのコンテンツ争いも含め話題になっています。

スペック比較

次にスペックの比較を見てみましょう。

スカパーは、4K・8Kまで対応している画質と、インターネットを介さず、通常のテレビと同じように視聴できるのが大きな特徴です。

また、契約中のチャンネルをスマホやタブレットなどで視聴できる、スカパーオンデマンドサービスも無料又は割引で利用することが可能です。

スカパー! DAZN
環境 ・アンテナ又は光回線
・110度CS対応アンテナ
・インターネット(オンデマンド)
・インターネット
対応デバイス ・テレビ・PC(オンデマンド)
・スマホ(オンデマンド)
・タブレット(オンデマンド)
・インターネット
画質 ・HD/フルHD/4K/8K HD/フルHD
見逃し配信 あり(オンデマンド) あり
視聴まで 30分~数週間 申込み時より

DAZNの場合は、WEBやアプリでの登録直後から視聴できる、お手軽さが最大の特徴です。見逃し配信が基本サービスで利用できるので、録画の必要がないのもユーザー獲得が好調な理由の一つかもしれません。

スカパーとDAZNを比較される方は、やはりスポーツ視聴にはどちらが良いのか知りたい方が多いのではないでしょうか?次は、視聴ユーザーの多い「野球」と「サッカー」コンテンツの充実度と、視聴料金について検証していきましょう。

2、チャンネルと料金の比較

料金はDAZNは定額で月1,890円、スカパーの場合はジャンルに特化したパック料金になります。まずは、サッカーから見ていきましょう。

サッカー

結論から言うと、サッカーはDAZNの圧勝と言えます。スカパーは2007年から約10年間Jリーグを独占中継していましたが、DAZNの2,100億という巨額の投資によってJリーグ放映権を奪われました。今でも一部カップ戦などは放映していますが、ユーザー流出の影響か、欧州サッカー放映のコンテンツも弱まっています。

カップ戦を含めて全て網羅したい方や、スカパー独自チャンネル「スカサカ」を観たい方はDAZNとの併用もありですが、料金も1,500円近く違うので、サッカーはDAZNで充分満足できるかもしれません。

野球 サッカー 無料期間
DAZN 1,890円 1,890円 1ヶ月
スカパー! 3980円 3,388円 加入月無料

野球

次に野球のコンテンツですが、こちらは個人的にはスカパーが強いと思います。

セリーグを例にとると、DAZNは2019年シーズンの「広島」と「ヤクルト」のホームゲームの放映権がありません。対してスカパーはセリーグ全試合放送と、パリーグに関しても全て放送します。

料金に関しては、DAZNがかなり安いため、「広島」「ヤクルト」の放映をするhulu(月933円)との併用はありかもしれません。しかし、スカパーの場合、球団によってはキャンプ中継や解説コンテンツ、チケットなどのプレゼント企画もある為、幅広く深く視聴したいプロ野球ユーザーの場合は、利用したいところです。

DAZNはメジャーリーグ中継に強い

またDAZNの場合、メジャー中継が充実しているのも特徴です。日本人所属球団を中心に多くのゲームを中継しています。メジャーに特化して観る場合はDAZNもありかもしれませんが、スカパーの場合でも、大谷選手や田中将大選手など人気選手のゲームについては、スカパーチャンネルとBS放送で視聴することができてしまいます。

個人的にはスカパーはサッカーユーザーを失った分、野球やその他コンテンツに投資してサービスを拡充しているように思います。野球コンテンツはスカパーが強いですが、今後のサービス展開も注目したいところですね。

3、スカパーのDAZNと比べた際の強み(メリット)

観たいものだけのパックも使える

DAZNは月1,890円の1プランのみですが、スカパーの場合は多くのプランがあるのがメリットといえます。

例えばプロ野球も全試合観る必要がなく、好きな球団だけという選択であれば、「セレクト5」(1,930円/月)のプランがあり、視聴したいチャンネルを5つ任意で選ぶことができます。この利用法ならDAZNと料金も変わらず、より充実したコンテンツを楽しむことができます。

また、もっと多くのチャンネルを視聴したい場合は、「セレクト10」(2,808円/月)もあります。「セレクト5」「セレクト10」は、月ごとにチャンネルを変更することも可能なので、シーズン中は野球を観て、オフシーズンは音楽、映画を楽しむこともできます。選べるチャンネルが限られますが、お得に利用しやすいプランだと思います。

スポーツ以外のコンテンツが充実している

スポーツ専門のDAZNと比べると、音楽・映画・ドキュメンタリーなど他のコンテンツが充実しているのはスカパーの強みです。複数チャンネルを視聴する場合、料金自体はDAZNより高くなりますが、映画や音楽チャンネルを視聴できることで、映画のレンタル料金等を節約できるという考え方もできるかもしれません。

また、スカパーの特にドキュメンタリー系コンテンツは、海外で莫大な資金を掛けて制作されたものも多いので、内容も深く規模も大きいため、教養を深めるのにも最適です。スポーツだけを視聴する目的でなければ、幅広いコンテンツはメリットだと言えます。

安定した高画質で録画もしやすい

スカパーをパラボラアンテナで視聴する場合は、多少天候の影響も受けますが、光回線での視聴を含め、高画質で安定した映像を楽しむことができます。

スカパーのほとんどのコンテンツはハイビジョン放送で、現在も順次標準画質からハイビジョンへの移行を進めているようです。4Kや8Kサービスも展開しているため、より高画質で観たい方にも満足できるサービスです。

またCSチューナー内蔵のテレビなら、自宅のそのままの録画機器で録画できるのも、スカパーの魅力です。テレビ内蔵のHDDやブルーレイレコーダーに録画して、名場面や好きな試合を観返すのにも便利です。選手や試合の分析や、細かく観たい方にも嬉しい機能でしょう。

DAZNと比べた際のデメリット

工事や初期費用が必要

スカパーをパラボラアンテナ、光回線で視聴する場合は、アンテナや回線の工事が必要になります。キャンペーン等で割引される場合もありますが、工事費用はアンテナなら約2万円程度、光回線ならネットも含めて1~5万円程度必要になります。サービスを利用するに当たっての初期費用は、負担が大きいといえます。

また工事が完了してからの視聴になりますので、観たい時にすぐ視聴を開始できないのもデメリットです。工事申し込みから完了までは、1週間~1ヶ月程度は見ておいた方がいいかもしれません。WEBやアプリで申し込み後、すぐに視聴できるDAZNに比べると利用しずらいポイントです。

月額が高い

スカパーは観るコンテンツや利用法によっても料金が違いますが、やはりDAZN比べると少し割高感があります。顕著なのはサッカーコンテンツで、Jリーグや欧州リーグ、話題のゲームをほぼ網羅しているDAZNが1,890円の月額に対し、Jリーグも欧州リーグも弱いスカパーサッカーパックは3,380円の月額です。

利用する場合は、セレクト5などのパックも利用しなければ、かなり月額が負担になってしまいます。

また、DAZNの場合は格闘技やラグビー、モータースポーツなども放送していますので、野球やサッカー以外のユーザーにとっても、観たいコンテンツによってはスカパーは割高になります。観たいコンテンツに合わせた利用法を、事前に確認することをお勧めします。

今後のサービス展開の不安

スカパーはDAZNが日本に参入した2016年春からの1年半で、23万件の加入者減となるなど、他動画配信サービスの影響もあり、加入者の確保に苦戦しています。

現在は失ったサッカーユーザーの補填として、野球やその他コンテンツに注力していますが、動画サービスが増えている中、今後のサービス展開に個人的には少し不安があります。

一方DAZNは海外での動画配信の他、スポーツベッティングなどでも利益を上げていて、巨額の資金があります。今後もサービス拡充が予想されるため、スカパーがどう対抗していくかが気になるところです。野球コンテンツはスカパー優位ですが、シーズンや契約ごとにコンテンツはかわる為、注意して見ておく必要がありそうです。

5、スカパー向きの人

一戸建てやファミリーの方

スポーツコンテンツでみると、DAZNと甲乙つけがたいスカパーですが、69チャンネル用意されているので、ファミリー層には向いているサービスです。

お父さんは野球、奥さんは動物チャンネル、お子さんはアニメと、別々のチャンネルを別々の部屋で楽しむこともできます。

また一戸建ての方なら、TVアンテナかわりに光回線等を利用して地上波を観る施工法もあります。アンテナのメンテナンスが必要なくなるだけでなく、家中のテレビで地上波や衛星放送を観ることも可能です。家の設備にもなって、家族で楽しめるため、ファミリー層や一戸建てにお住まいの方にはお勧めです。

高画質・高音質で安定して視聴したい方

大切な試合や、注目のチャンネルを高画質・高音質で落ち着いて視聴したい方にはお勧めです。インターネット配信の動画サービスに比べると、混線やローディング、画質の低下もほとんどなく観る事ことができます。臨場感あるスポーツ観戦や、音楽視聴もできるので、音質・画質にこだわる方ならスカパーに向いています。

観たいものが決まっている方

スカパーの場合は1チャンネルから契約出来るので、観たいチャンネルが決まっている方はスカパーに向いています。

チャンネルによっては基本料を含めて1,000円以下で観ることができるので、観ないチャンネルが沢山あるよりは、決まったチャンネルを観たい方にとってはお得に利用できるのでお勧めです。

6、DAZN向きの人

簡単に早く観たい方

DAZNはWEBやアプリでの申し込み後、スグに視聴できるので早く観たい方にお勧めです。また料金設定やプランも1つだけですので、考えることも必要なく簡単に始められる特徴があります。

私も経験がありますが、プランを考えるだけで面倒になって申し込みをしなくなることありますよね。そんな面倒くさがりな方にもぴったりのサービスです。

一人暮らしやサッカー好きな方

DAZNを視聴する場合はテレビ視聴も可能ですが、多くの場合はタブレット等で観ることになります。皆でわいわい視聴するよりは、一人暮らしの方に向いていると言えます。一人暮らしなら、価格によっては他の動画配信サービスと併用して、映画や音楽など楽しむ方法もあるかもしれません。

また冒頭でもご紹介しましたが、サッカー好きで沢山ゲームを観たい方にはぴったりです。Jリーグ以外にも欧州を中心とした海外リーグや、解説番組もあります。

レアルマドリードの久保選手の放送もDAZN独占でした。今後も配信内容は変わりますが、今のところサッカー好きの方ならDAZNがいいかもしれません。

とにかくスポーツ全般好きな方

スポーツ配信に特化しているDAZNは、年間6,000以上のスポーツコンテンツを配信しています。サッカー、野球以外にもフェンシング、馬術、ダーツなどニッチなスポーツまで視聴することができます。

幅広くスポーツが好きで、とにかく色々な競技を観たい方にとっては満足できるサービスでしょう。

筆者の目 スカパー VS DAZN

日本最大の多チャンネル放送サービス「スカパー」と、話題の尽きない「DAZN」の比較いかがだったでしょうか?やはり、観たいコンテンツや利用方法によって、お得度や満足度は大きく変わりそうですね。

それぞれのサービスがコンテンツ争いをしていますが、ユーザーとしては結果的にお互いがサービス向上して、お得に便利になることを祈るばかりです。今後の動向にも注目しながら、上手にサービスを利用していきましょう。