マンションに導入されているケーブルテレビや、光回線の工事方法や部屋までの配線方法はいくつかあります。それぞれの工法の仕組みや、メリットデメリットも含め、出来るだけ分かり易くお伝えして参ります。

引っ越しなどでマンションを選ぶ際は、物件情報に工事の施工方法や導入済回線の記載がある場合もありますので、今回の内容を読んでみて、物件探しの参考にしてみてください。

前提:ケーブルテレビ(CATV)導入の条件

ケーブルテレビ(Jcom)や光回線をマンションで利用したい際に、マンション自体に設備がない場合は設備の導入が必要です。

流れとしては、利用希望者や営業によって、管理組合やオーナーへ打診され、マンション管理者等の協議の上、承諾された場合に導入となります。

マンション自体に設備が導入された後、各住居毎の契約によって利用できる様になります。マンション自体への設備導入には、様々な施工法があり、それぞれにメリットや注意点もありますので、それぞれの特徴を見ていきましょう。

ケーブル配線方式

どんな施工法?

ケーブルテレビは、アンテナの代わりとなるTV電波を提供していますので、マンションのアンテナ代わりにケーブルテレビ(J:com)を利用している場合は、ほぼこの施工方です。

保安器を通した同軸ケーブルをマンションの分配器に繋げ、共用部分から分岐させた配線を各部屋まで繋げる方式です。

ケーブルテレビ(J:com)の普及している地域や、電波障害などでアンテナを立てても、テレビ電波が届きにくい地域などに良くみられます。

メリット

細かい料金体系は物件のオーナーとの交渉で決まるためマンション毎に違います。

一般的には、インターネット利用の場合はTVサービス等を利用するとセット料金が適応されたり、インターネット利用料金が実質無料(オーナーが負担)であったり、工事もほとんどんいらずに利用できる等のメリットがあります。

また、ケーブルテレビ(J:com)の場合は、地域ごとの組織になっている為、導入の希望から管理組合などへの交渉までのスピードも比較的早い場合が多いです。

デメリット

一部光ファイバーに変わってきているケーブル局もありますが、基本的な同軸ケーブルでの配線の場合は、他の電波の干渉もうけ易くネットの速度が光回線と比べて遅いことが一番のデメリットです。 

光配線方式

どんな施工法?

先程のケーブル方式と同様、共用部分から分岐させた光ファイバーを、各部屋まで繋げる方式です。

最も新しい方式ですので、新築や築浅のマンション等には、既に導入されている事もある設備です。どの物件でも導入できる訳ではなく、マンション自体に導入に必要な設備がない場合や、構造上導入できない場合があります。

メリット

光回線を使用しているので通信速度自体も早く、安定した通信品質で利用できるのが最大のメリットです。光回線に付随したサービスを同時に利用しても、ほとんど使いづらさを感じる事はないでしょう。

デメリット

元々あるマンションの設備を利用する訳ではなく、全ての配線を光にかえるので、工事の期間が掛かったり、工事できない場合がある事がデメリットです。

VDSL方式

どんな施工法?

安価で導入する事ができ、作業自体も簡易であることから現在一番多い施工法です。光ファイバーをマンション自体には繋ぎますが、分配元から各部屋までは、既存の電話回線を利用した方式です。

光配線方式を希望したにも関わらず、構造上施工不可だった場合などもこの方式になる場合が多いです。

VDSL方式でも光ファイバー導入済マンションと宣伝できますので、設置の時間や費用を考慮するとVDSL方式を選択する物件オーナーが多いのも納得できます。

メリット

光配線方式より速度は落ちますが、施工面や費用面のハードルも低く、利用しやすいのがメリットと言えます。

ネットの利用者より、物件のオーナーや施工業者にとってメリットがある工法です。

デメリット

光配線方式の光回線サービスとほぼ料金は変わらないですが、速度や品質が落ちる点に注意が必要です。

また、光ファイバーの情報量を数戸でシェアして利用する形式ですので、利用時間帯などに、多少速度低下が見られる場合もあります。

LAN配線方式

どんな施工法?

光ファイバーをマンションまで繋げますが、マンション内のLAN設備を利用して、各部屋で利用できるようにする施工法です。LANの場合は、距離が短い場合はあまり影響を受けませんが、距離が離れるとかなり品質が低下してしまいます。

メリット

導入する際も費用が安く、マンションによっては共益費や賃料に通信費が含まれ、実質無料で使用できる様になっている場合もあります。

ですので、全くの工事も手続きの不要の場合もあるのが特徴です。

デメリット

一方、通信品質はかなり落ちるので注意が必要です。周囲の影響や他の生活電波の干渉等も受けやすい為、利用頻度が高い場合は、多少ストレスを感じる事もある設備です。

営業マンの視点 ネット選びで大切な事

今回は導入する際に大きく利用状況の変わる、施工法のご紹介をしました。ケーブルテレビを利用したい場合は、まず自分のマンションや物件が導入済かどうか、又はどのサービスが提供されている地域を確認する事が優先です。

物件にケーブルテレビの設備が導入されていない場合でも、ケーブルテレビ(J:com)などのサービス提供企業か、管理会社等へ希望を伝える事で可能になる場合もあります。

施工方式の変更について

また、現在利用している回線を他の施工方式に変更したい場合は、マンション全体の利用者数等が条件になっている場合があります。ただ、施工方式の変更もサービス提供者などへ個別の確認で可能になる場合もある様です。

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