ほとんどの地域にあるケーブルテレビ局が提供する、CATVインターネットは、どういったメリット・デメリットがあるのでしょうか?元CATV営業経験者の私が、リアルな内容や光回線との比較も含めてご紹介して参ります。

そもそもCATV回線って何?

CATV回線とは、ケーブルテレビ局が光ハイブリッドケーブルで提供するインターネット回線の事です。光ハイブリッドはFTTN(Fiber To The Node)とも呼ばれる方法で、ケーブルテレビ局からの光ファイバーを使用して、自宅までの配線を同軸ケーブルで繋げる方式になります。

もともと、CATV自体の役割は、電波の届きにくい山間部や、鉄道沿線など、電波障害でテレビなどの視聴が困難な地域を中心に、テレビアンテナの代わりとして使われてきたのが始まりの回線。

現在では、衛星放送(BS/CS)などの多チャンネル放送や、インターネットサービス、電話サービスなど、様々なサービスを展開しています。 

CATVのメリット

1、様々なサービスを利用できる

広く展開しているCATVとして代表的なJ:COMを例にとっても、TVサービス、インターネットサービス、電話サービスの他、電力やガスのサービスなども提供しており一本の回線を通じて幅広いサービスが利用できるのがメリットです。

集合住宅などでは、建物自体への導入がなされてない場合は利用できない場合がありますが、戸建てなどで一度回線の導入を行えば、後に他サービスを利用する際は、機器の設置や回線の分岐をするだけで利用できるので、工事費や施工時間を抑える事が可能です。

2、サービス併用でセット割が利用できる

例えばJ:COMであれば、集合住宅でCATVネット320Mプランを単体で利用すると、月額は5200円(税抜)ですが、TVサービス37chをセットで使っても、5,757円(税抜)。

ネットなどからセット加入すると、半年間は3900円(税抜)と、ネット単体での加入より安くなるケースも見られ、方法によってはかなりお得に利用可能です。
 

3、プランが広く、利用用途に合わせられる

多くのCATVネットは1M~320Mまで、いくつかの速度プランがあるのもメリットです。

元々、地域のインフラ的要素もあるCATV回線ですので、お年寄りやお子様などネットサーフィン中心の場合は1M、動画やゲーム等利用の場合は320M等、幅広い年齢等に対応した、様々なシーンに合わせて選ぶ事ができます。

4、プロバイダーも一緒で楽ちん

サービスを提供しているCATVがプロバイダーの役割も担っている為、プロバイダーの選定も不要で、請求書等も1枚で完結します。また、基本的には他サービスも請求書をまとめる事ができるので、家計の管理も便利です。

また、他のプロバイダ同様にメールアドレスの発行も出来ます。

CATV回線のデメリット

1、上り速度が遅い

ネット利用における上り速度は、データの送信やアップロードに主に使われます。

CATV回線ではこの上り速度が遅いのが特徴で、J:COMネットの120Mでも、上り速度は10M程。長い動画のアップロードや、ネットゲームの際に利用しづらい特徴があります。私が営業している際も、正直超ヘビーユーザーにはお勧めしませんでした。

2、回線の速度自体が下がる場合がある

CATV回線に多く利用されているFTTN方式の特徴として、周辺の住宅で1つの光ファイバーの速度を分け合う特性があります。ですので、利用時間帯が重なった場合や、利用者の多い地域では回線が込み合い、状況によっては、速度が落ちる場合があります。

特にJCOMなどはローラー営業で50%以上の世帯がJ:COMユーザーと言う地域もあり、回線が混雑している事が多いです。私はJ:COMを利用していたことがありますが、たしかに速度が急に落ちたり、断線したりすることが定期的にありました。

3、他サービスの利用がなければ、割高に

これは先程の逆で、セットで利用するセット割が効かない、単体のサービスを利用する場合は割高になります。CATV回線しかない地域や将来的に他サービス利用の可能性があれば、利用価値はあるでしょう。これは私も営業している時に、よく指摘されました。

CATVと光回線の比較

NET使用頻度で選ぶなら

特にネットゲームや長い動画を頻繁にUPする、ヘビーユーザーの方は、上り速度の安定している光回線が安心です。多くの光回線は、上り下り共に1Gというサービスですので、サービスによって変わりますが、速度の面では光回線の方がCATVに比べ安定していると言えます。

逆に使用頻度の少ない、またはネットサーフィン中心の利用であれば、CATV回線の方が低価格で利用できる場合があります。J:COM集合住宅であれば、2980円(税別)ですので、CATV導入済のマンションなら、検討してもよいでしょう。

キャッシュバック、割引キャンペーンなど

多くの電気店やネットでの契約で、光回線には割引やキャッシュバックが多くあります。条件にもよりますが、15,000円から50,000円程度のキャッシュバックや、年間30,000円相当の割引など、プロバイダーによっても大きく割引があります。

CATVも例えばJ:COMの場合、ネット割としてインターネットから申し込むと月額割引の実施をしている他、スタート割として最大約35,000円の割引を行うなど、以前よりキャンペーンや割引も増えています。双方のキャンペーンを比較するのも大切です。 

CATVと光回線で悩んでいる方へアドバイス

戸建てにお住まいなのか、集合住宅にお住まいなのか、また、地域などによっても大きくキャンペーンやサービスは変わってきますので、まずは、ご自身のお住まいではどういったサービスが利用できるか確認する事をお勧めします。

私がCATVの営業をして居た頃は、ご家族や、戸建ての方を中心に、住環境や設備として物件価値(特に集合住宅)も上がるだろうという観点で、CATVの導入を希望される方が多かったように思います。

光回線もCATV回線も、多くのサービスやキャンペーンが出る様になりました。今回の内容もお役立て頂いて、ご自身のライフスタイルに合ったインターネット回線で、快適な生活をお送り下さい。

光回線って何?

光回線は、自宅までを光ファイバーで繋ぐ、FTTH(Fiber To The Home)と呼ばれる方式で、現在のインターネット回線の主流となっています。代表的なものとしては、フレッツ光、au光、ドコモ光などがFTTHに該当します。

多くの光回線のサービスも多チャンネル放送や電話サービスなども利用できるものが多くなっています。